同じ薬でも、使う人が子どもか大人か高齢者かで、注意すべき点が変わります。年齢による体の違いを踏まえた配慮を学びましょう。
子どもと大人で、薬の効き方って違うの?
だいぶ違うのよ。
小児は大人を単純に小さくした存在ではないの。
体の機能が未発達なぶん、薬の影響を受けやすいのよ。
小児は肝臓や腎臓の機能が未発達で、薬の代謝・排泄に時間がかかるの。
しかも血液脳関門が未熟だから、成分が脳に達しやすいのよ。
血液脳関門…?
それが未熟だと、どうなるんですかぁ?
血液脳関門は、血液から脳へ物質が移行するのを制限する仕組みです。
小児では未発達なため、中枢神経系への副作用(けいれん等)が出やすくなります。
だから15歳未満に使えない成分(アスピリンなど)があるの。
年齢の目安は添付文書で必ず確認する必要があるわ。
じゃあ高齢者は?
高齢者は生理機能が衰えていて、特に肝臓・腎臓の働きが低下していることが多いの。
だから薬が体内に長くとどまり、効果や副作用が強く出やすいのよ。
また、高齢者は複数の持病で多くの薬を併用していたり、飲み込む力(嚥下機能)が低下していたりします。
個人差が大きい点にも配慮が必要ですね。
小児は『未発達』、高齢者は『衰え』…どちらも薬が効きすぎやすいんですねぇ。
その理解でOKよ。
年齢に応じて、成分・用量・リスクをきちんと見極めることが大切なの。
確認クイズ
小児・高齢者への医薬品使用に関する記述として正しいものはどれか。
- 小児は大人を単純に小さくした存在なので、量だけ減らせばよい
- 小児では血液脳関門が未発達で、中枢神経系への影響が出やすい
- 高齢者は肝臓・腎臓の機能が高く、薬がすぐに排泄される
- 高齢者への使用では、年齢が同じなら個人差はほとんどない
こたえを見る
正解: 2. 小児では血液脳関門が未発達で、中枢神経系への影響が出やすい
小児は血液脳関門が未発達で中枢への影響が出やすいのが正解。小児は単純に小さい大人ではなく(選択肢1)、高齢者は肝・腎機能が低下し薬がとどまりやすく(選択肢3)、高齢者は個人差が大きい(選択肢4)。