薬害の歴史の締めくくりに、C型肝炎訴訟と、これら一連の薬害から医薬品行政が学んだ教訓をまとめて理解しましょう。
さっきの血液の薬で、まだほかにも被害があったんですかぁ?
ええ、C型肝炎訴訟ね。
出産時の大量出血や手術のときに、止血のための血液凝固因子製剤(フィブリノゲン製剤など)が使われたのだけど——
その製剤にC型肝炎ウイルスが混入していて、投与を受けた人がC型肝炎に感染してしまったの。
この訴訟も国と製薬企業の責任が問われ、被害者を救済するための特別措置法が制定されました。
感染被害の救済が図られたのです。
サリドマイド、スモン、HIV、CJD、C型肝炎…けっこう多いんだね。
そうなの。
これらの薬害には共通する教訓があるわ。
副作用や感染のリスクの情報を軽視せず、迅速に対応することの大切さよ。
これらの経験から、医薬品を承認する仕組みの見直し、副作用情報を国が集めて評価・注意喚起する体制、そして被害者を救済する制度が整えられてきました。
つらい出来事から、今の安全な仕組みが生まれたんですねぇ。
その通り。
登録販売者として、こうした歴史を知っておくことは、日々の販売で安全を最優先する姿勢につながるのよ。
『薬害の教訓が制度を作った』——これが第1章の締めだね!
確認クイズ
C型肝炎訴訟と薬害の教訓に関する記述として正しいものはどれか。
- C型肝炎訴訟は、整腸剤キノホルムが原因である
- C型肝炎訴訟は、血液凝固因子製剤へのウイルス混入が原因である
- 薬害の経験は、医薬品の安全対策の見直しには影響しなかった
- C型肝炎訴訟では、被害者を救済する制度は一切設けられなかった
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正解: 2. C型肝炎訴訟は、血液凝固因子製剤へのウイルス混入が原因である
C型肝炎訴訟は血液凝固因子製剤へのウイルス混入が原因が正解。キノホルムはスモンの原因で(選択肢1)、薬害の経験は安全対策を前進させ(選択肢3)、被害者救済のため特別措置法が制定された(選択肢4)。