胃を通過した食べ物は、小腸で本格的に吸収されます。肝臓・膵臓という消化腺の働きも合わせて、栄養吸収と解毒のしくみを学びましょう。
先生、栄養ってどこで体に取り込まれるんですかぁ?
胃ですかぁ?
栄養吸収の主役は小腸なの。
小腸は十二指腸・空腸・回腸からなる、とても長い管よ。
栄養分の大半がここで吸収されるの。
小腸の内壁には絨毛(じゅうもう)という細かい突起が無数にあり、表面積を広げて効率よく栄養を吸収できるようになっていますね。
じゃあ大腸は何をしてるの?
大腸は盲腸・結腸・直腸からなり、主に水分を吸収して糞便を形成する場所なの。
腸内細菌が食物繊維を発酵させたりもするのよ。
肝臓と膵臓は、消化とどう関係するんですかぁ?
肝臓は胆汁という消化液を作るの。
胆汁は脂肪の消化を助ける働きがあって、いったん胆嚢に蓄えられてから十二指腸に出されるのよ。
胆汁に含まれる胆汁酸塩は、脂質の消化を容易にし、脂溶性ビタミンの吸収を助けます。肝臓はほかにも、栄養分の代謝・貯蔵や、有害物質の解毒という重要な役割を担っていますね。
解毒って、毒を無害にするってこと?
そうなの。
アルコールやアンモニアなどの有害物質を、肝臓が処理して害の少ない形に変えるの。
だから肝臓は『体の化学工場』とも呼ばれるのよ。
膵臓は膵液を十二指腸に分泌します。
膵液には炭水化物・タンパク質・脂質すべてを消化する酵素が含まれ、消化の要ともいえます。
血糖を調節するホルモンも分泌しますね。
小腸は吸収、大腸は水分、肝臓は胆汁と解毒、膵臓は膵液…役割がはっきり分かれてるんですねぇ。
確認クイズ
小腸・肝臓・膵臓の働きに関する記述として正しいものはどれか。
- 栄養分の大半は大腸で吸収される
- 胆汁は膵臓で作られ、タンパク質の消化を担う
- 膵液には炭水化物・タンパク質・脂質を消化する酵素が含まれる
- 肝臓は有害物質を解毒せず、そのまま体外へ排出するだけである
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正解: 3. 膵液には炭水化物・タンパク質・脂質を消化する酵素が含まれる
膵液には三大栄養素を消化する酵素が含まれるのが正解。栄養分の大半を吸収するのは小腸で(選択肢1)、胆汁は肝臓で作られ脂肪の消化を助け(選択肢2)、肝臓は有害物質を解毒する(選択肢4)。