消化器系(1)口腔・食道・胃

唾液アミラーゼによるデンプンの分解、胃酸とペプシンによるタンパク質の消化、そして胃を守る粘液の働きを解説します。

食べたものが体に取り込まれる最初の入り口が口・食道・胃です。ここでの消化のしくみを、唾液と胃酸を中心に見ていきましょう。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

先生!
食べ物って、口に入れた瞬間からもう消化が始まってるの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

始まっているのよ。
口・食道・胃は消化器系の入り口。
まず口の中では、唾液が大事な働きをするの。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

唾液に含まれるプチアリン(唾液アミラーゼ)は、デンプンを分解して麦芽糖などに変えるの。
だから、ごはんをよく噛むと甘く感じるでしょう?

星野 ひな(びっくり) 星野 ひな

たしかに、噛んでると甘くなりますねぇ。
それが消化だったんですかぁ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

唾液には、口の中を中性付近に保って細菌の繁殖を抑える働きや、口内を洗浄・保護する役割もありますね。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

口の次は胃だよね?
胃では何が起きるの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

胃では、胃腺から胃酸(塩酸)と、ペプシノーゲンという物質が分泌されるの。
ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンという消化酵素に変わるのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

ペプシンは、タンパク質を分解してペプトンにします。
胃酸は強い酸性で、食べ物に付着した細菌などを殺菌する働きもあります。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

でも、そんなに強い酸で、胃自身は溶けちゃわないんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

いい疑問ね。
胃の粘膜からは粘液が分泌されていて、胃酸から胃の壁自身を守っているの。
この粘液の防御が弱まると、胃の粘膜が傷ついてしまうのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

胃酸の分泌と粘液の分泌のバランスが崩れると、胃液が胃の粘膜を傷つけ、胃痛や胃潰瘍につながることがあります。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

唾液はデンプン、ペプシンはタンパク質、粘液は胃を守る——3つセットで覚えた!

確認クイズ

口腔・胃における消化に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 唾液中のプチアリン(唾液アミラーゼ)は、タンパク質を分解する
  2. ペプシンは胃酸によりペプシノーゲンから作られ、タンパク質を分解する
  3. 胃酸は弱いアルカリ性で、食べ物の殺菌には関与しない
  4. 胃の粘液は消化を助けるだけで、胃壁を保護する働きはない
こたえを見る

正解: 2. ペプシンは胃酸によりペプシノーゲンから作られ、タンパク質を分解する

ペプシンは胃酸によりペプシノーゲンから作られタンパク質を分解するのが正解。プチアリンが分解するのはデンプン(選択肢1)、胃酸は強い酸性で殺菌作用があり(選択肢3)、胃の粘液は胃酸から胃壁を保護する(選択肢4)。

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