食べたものが体に取り込まれる最初の入り口が口・食道・胃です。ここでの消化のしくみを、唾液と胃酸を中心に見ていきましょう。
先生!
食べ物って、口に入れた瞬間からもう消化が始まってるの?
始まっているのよ。
口・食道・胃は消化器系の入り口。
まず口の中では、唾液が大事な働きをするの。
唾液に含まれるプチアリン(唾液アミラーゼ)は、デンプンを分解して麦芽糖などに変えるの。
だから、ごはんをよく噛むと甘く感じるでしょう?
たしかに、噛んでると甘くなりますねぇ。
それが消化だったんですかぁ。
唾液には、口の中を中性付近に保って細菌の繁殖を抑える働きや、口内を洗浄・保護する役割もありますね。
口の次は胃だよね?
胃では何が起きるの?
胃では、胃腺から胃酸(塩酸)と、ペプシノーゲンという物質が分泌されるの。
ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンという消化酵素に変わるのよ。
ペプシンは、タンパク質を分解してペプトンにします。
胃酸は強い酸性で、食べ物に付着した細菌などを殺菌する働きもあります。
でも、そんなに強い酸で、胃自身は溶けちゃわないんですかぁ?
いい疑問ね。
胃の粘膜からは粘液が分泌されていて、胃酸から胃の壁自身を守っているの。
この粘液の防御が弱まると、胃の粘膜が傷ついてしまうのよ。
胃酸の分泌と粘液の分泌のバランスが崩れると、胃液が胃の粘膜を傷つけ、胃痛や胃潰瘍につながることがあります。
唾液はデンプン、ペプシンはタンパク質、粘液は胃を守る——3つセットで覚えた!
確認クイズ
口腔・胃における消化に関する記述として正しいものはどれか。
- 唾液中のプチアリン(唾液アミラーゼ)は、タンパク質を分解する
- ペプシンは胃酸によりペプシノーゲンから作られ、タンパク質を分解する
- 胃酸は弱いアルカリ性で、食べ物の殺菌には関与しない
- 胃の粘液は消化を助けるだけで、胃壁を保護する働きはない
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正解: 2. ペプシンは胃酸によりペプシノーゲンから作られ、タンパク質を分解する
ペプシンは胃酸によりペプシノーゲンから作られタンパク質を分解するのが正解。プチアリンが分解するのはデンプン(選択肢1)、胃酸は強い酸性で殺菌作用があり(選択肢3)、胃の粘液は胃酸から胃壁を保護する(選択肢4)。