貧血用薬の中心は鉄製剤です。鉄が不足するとなぜ貧血になるのか、そして服用時に知っておくべきことを学びましょう。
貧血の薬って、要は鉄分を補うだけでしょ?
基本はそうね。
一般用の貧血用薬が対象とするのは、主に鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血よ。
鉄を補って、貧血を改善するの。
鉄は、赤血球に含まれるヘモグロビンの材料です。
ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ役割を担うため、鉄が不足すると酸素が十分に運べず、疲れやすさや動悸などが現れるのですね。
鉄剤を飲むと、何か気づくことはありますかぁ?
よく聞かれるのが便の色よ。
鉄製剤を服用すると、便が黒くなることがあるの。
これは鉄によるもので、多くは心配のいらない変化なのよ。
へぇ、便が黒くなるのは知らなかった。
びっくりしそう。
鉄以外の成分も配合されます。
造血を助けるビタミンB群(特にB12・葉酸)や、ヘモグロビンの産生を助ける銅、コバルトなどが配合されることがありますね。
お茶と一緒に飲んではいけない、と聞いたことがありますけど、本当なんですかぁ?
緑茶などに含まれるタンニンは、鉄と結びつくことがあると言われてきたの。
一般的には、服用の前後にお茶を大量に飲むのは避けたほうが無難、とされているわ。
また、貧血の原因が鉄不足以外(消化管の出血など)のこともあります。
一定期間使用しても改善しない場合は、受診を勧めることが大切ですね。
『鉄はヘモグロビンの材料・便が黒くなる・B群や銅も助ける』——覚えた!
確認クイズ
貧血用薬(鉄製剤)に関する記述として正しいものはどれか。
- 鉄は、全身に酸素を運ぶヘモグロビンの材料となる
- 鉄製剤を服用すると、便が白くなることがある
- 貧血用薬には、鉄以外の造血を助ける成分は一切含まれない
- 貧血が改善しなくても、受診を勧める必要はない
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正解: 1. 鉄は、全身に酸素を運ぶヘモグロビンの材料となる
鉄は全身に酸素を運ぶヘモグロビンの材料となるのが正解。鉄製剤の服用で便は黒くなることがあり(選択肢2)、ビタミンB群や銅・コバルト等の造血を助ける成分も配合され(選択肢3)、改善しない場合は受診を勧める(選択肢4)。