発熱や痛みを抑える解熱鎮痛薬は、かぜ薬にも配合される重要な成分群です。作用の仕組みと、成分ごとの注意点を押さえましょう。
先生、熱や痛みを抑える薬は、体の中でどう働くんですかぁ?
多くの解熱鎮痛薬は、体内で痛みや発熱を起こすプロスタグランジンという物質の産生を抑えることで効果を出すの。
代表的なのがアセトアミノフェンですね。
中枢に作用して熱を下げ痛みをやわらげますが、末梢での抗炎症作用は期待できないとされています。
抗炎症作用が弱いってことは、腫れとかには効きにくいの?
そうなの。
一方で、イブプロフェンやアスピリンなどは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)といって、抗炎症作用も持つのよ。
ただしアスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDsは、胃腸障害を起こしやすい点に注意が必要です。
空腹時を避けるなどの配慮がいりますね。
『アスピリン喘息』って言葉も聞きますけど、あれは何ですかぁ?
解熱鎮痛成分によって誘発される喘息のことよ。
アスピリンに限らずNSAIDs全般で起こり得るの。
過去に経験のある人には使わないことが大切ね。
さらに重要なのが年齢です。アスピリンやサリチル酸系成分は、15歳未満の小児には、水痘やインフルエンザにかかっているときにライ症候群を起こすおそれがあるため、原則使用しません。
子どもの熱には、抗炎症は弱いけど比較的使いやすいアセトアミノフェンが選ばれやすいってことか。
その理解でいいわ。
作用の仕組み、成分の抗炎症作用の有無、そして年齢の注意——このセットで覚えると強いのよ。
確認クイズ
解熱鎮痛薬に関する記述として正しいものはどれか。
- アセトアミノフェンは、末梢での抗炎症作用が特に強い成分である
- 多くの解熱鎮痛薬は、プロスタグランジンの産生を抑えて作用する
- アスピリンは、15歳未満の小児にこそ積極的に用いるべきである
- アスピリン喘息は、アスピリン以外のNSAIDsでは起こらない
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正解: 2. 多くの解熱鎮痛薬は、プロスタグランジンの産生を抑えて作用する
多くの解熱鎮痛薬はプロスタグランジンの産生を抑えて作用するのが正解。アセトアミノフェンは末梢の抗炎症作用が弱く(選択肢1)、アスピリンは15歳未満でライ症候群のおそれがあり原則使用せず(選択肢3)、アスピリン喘息はNSAIDs全般で起こり得る(選択肢4)。