眠気を促す薬(催眠鎮静薬)

抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン)による催眠、ブロモバレリル尿素の依存性、妊婦・15歳未満での使用制限など、睡眠改善薬の要点を解説します。

『眠れないとき』に使う一般用の睡眠改善薬は、意外な成分で眠気をもたらします。その仕組みと使用上の注意を学びましょう。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

市販の睡眠改善薬って、どんな成分で眠くなるの?
強い睡眠薬?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

実はね、多くは抗ヒスタミン成分なの。
かぜ薬で眠くなるのと同じ理屈よ。
代表はジフェンヒドラミンね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

ヒスタミンは覚醒の維持にも関わっているため、その働きを抑える抗ヒスタミン成分には眠気をもたらす作用があるのですね。

星野 ひな(びっくり) 星野 ひな

副作用の眠気を、逆に利用しているんですねぇ。
おもしろいですねぇ。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そういうことね。
だから一般用の睡眠改善薬が対象とするのは、一時的な不眠や寝つきの悪さの緩和なの。
慢性的な不眠には向かないのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

もう一つ、ブロモバレリル尿素などの鎮静成分が配合されることもあります。
ただし依存性があるため、注意が必要です。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

依存って、市販薬でもそんなに気をつけるの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

ええ。
漫然と使い続けず、あくまで一時的に使うのが原則よ。
不眠が続くなら医療機関の受診を勧めることが大切ね。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

使ってはいけない人もいるんですかぁ?

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

はい。
ジフェンヒドラミンを含む睡眠改善薬は、妊婦や、15歳未満の小児では使用を避けるべきとされています。
小児では、かえって神経が高ぶるなど中枢興奮が現れることがあるためですね。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

抗ヒスタミンで眠くなる、依存に注意、妊婦・15歳未満は避ける——この3点をしっかり押さえておきましょう。

確認クイズ

眠気を促す薬(催眠鎮静薬)に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 一般用の睡眠改善薬は、慢性的な不眠の治療を主な目的とする
  2. 抗ヒスタミン成分による眠気を利用した睡眠改善薬がある
  3. ジフェンヒドラミンを含む睡眠改善薬は、15歳未満の小児に適している
  4. ブロモバレリル尿素には依存性はなく、長期に使用してよい
こたえを見る

正解: 2. 抗ヒスタミン成分による眠気を利用した睡眠改善薬がある

抗ヒスタミン成分による眠気を利用した睡眠改善薬があるのが正解。対象は一時的な不眠で慢性不眠には用いず(選択肢1)、ジフェンヒドラミン含有薬は15歳未満には避け(選択肢3)、ブロモバレリル尿素には依存性があり漫然と使うべきでない(選択肢4)。

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