鼻炎用点鼻薬

アドレナリン作動成分(ナファゾリン)の過度使用による鼻づまり悪化、抗ヒスタミン・抗アレルギー成分、局所使用の注意を解説します。

鼻づまりや鼻水に、鼻へ直接さす点鼻薬があります。手軽で効き目が早い反面、使いすぎに落とし穴があります。ここで注意点を学びましょう。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

先生、鼻にさすタイプの薬は、飲み薬と何がちがうんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

鼻炎用点鼻薬は、鼻の粘膜に直接使うのが特徴よ。
だから局所的に、比較的すばやく症状に働きかけられるの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

鼻づまりには、鼻粘膜の血管を収縮させるアドレナリン作動成分のナファゾリン塩酸塩などが配合されます。
充血がとれて鼻の通りがよくなります。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

それは便利じゃん。
ずっと使えばいいのに、なんでダメなの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そこが重要なの。
ナファゾリンなどを過度に連用すると、かえって鼻粘膜の血管が反応して、鼻づまりがひどくなることがあるのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

これは反応性の充血(いわゆるリバウンド)と呼ばれ、二次的な鼻づまりを招きます。
使用は必要なときにとどめ、長期連用を避けることが大切です。

星野 ひな(びっくり) 星野 ひな

使いすぎると逆効果になっちゃうんですねぇ…こわいですねぇ。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そうなの。
点鼻薬にも、くしゃみや鼻水を抑える抗ヒスタミン成分や、アレルギー反応そのものを抑える抗アレルギー成分のクロモグリク酸ナトリウムが配合されることがあるわ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える成分です。
ただしアレルギー性でない鼻炎には効果が期待できません。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

使うときのコツもあるの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

あるわ。
あらかじめ鼻をかんでから、鼻腔内に噴霧するの。
それと、点鼻薬は局所への使用が基本で、他の人と共用しないことも大切よ。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

『さしすぎると鼻づまりが悪化する』——これは絶対に覚えておきますねぇ。

確認クイズ

鼻炎用点鼻薬に関する記述として正しいものはどれか。

  1. ナファゾリンは、連用しても鼻づまりが悪化することはない
  2. アドレナリン作動成分の過度な連用は、かえって鼻づまりを悪化させることがある
  3. クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎にも高い効果を示す
  4. 点鼻薬は全身作用を目的とするため、他人と共用してよい
こたえを見る

正解: 2. アドレナリン作動成分の過度な連用は、かえって鼻づまりを悪化させることがある

アドレナリン作動成分の過度な連用は鼻づまりを悪化させるのが正解。ナファゾリンの連用は反応性の充血を招き(選択肢1)、クロモグリク酸ナトリウムはアレルギー性でない鼻炎には効果が期待できず(選択肢3)、点鼻薬は局所使用が基本で共用は避ける(選択肢4)。

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