乗り物酔いを防ぐ薬(鎮暈薬)は、めまいや吐き気を抑えるために複数の成分を組み合わせています。その働きを見ていきましょう。
先生、乗物酔いって、どうして起きるんですかぁ?
揺れなどの刺激で、平衡感覚を担う内耳(前庭)が過敏になって、吐き気やめまいが起こるの。
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)は、この乱れを抑えるのよ。
主役の一つが抗ヒスタミン成分です。
ジフェンヒドラミンや、乗物酔いによく用いられるジフェニドールなどが、平衡感覚の乱れや吐き気を抑えます。
あれ、抗ヒスタミンって鼻水の薬じゃなかったっけ?
ここでも出てくるんだ。
そうなの、抗ヒスタミン成分は色々な場面で活躍するのよ。
もう一つの主役が抗コリン成分。
スコポラミンが代表ね。
中枢に作用して、めまいや吐き気を抑えるの。
抗コリン成分であるスコポラミンは、消化管からよく吸収され、比較的速やかに脳に達しますが、作用の持続は短いとされています。
眠くなりそうな成分ばかりですねぇ…。
運転する人は使えるんですかぁ?
いいところに気づいたわね。
眠気や、目のかすみが出ることがあるから、乗物や機械の運転はしないよう注意が必要なの。
鎮静成分が加えられていることもあるわ。
小さい子でも飲めるの?
3歳未満の乳幼児が乗物酔いを起こすことはまれとされ、3歳未満向けの乗物酔い防止薬はありません。
3歳未満には使用しない、と覚えておくとよいですね。
抗ヒスタミン・抗コリン・鎮静成分の組合せ、そして3歳未満には使わない——この2点が要よ。
確認クイズ
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述として正しいものはどれか。
- 抗コリン成分のスコポラミンは、めまいや吐き気を抑える目的で用いられる
- 鎮暈薬は眠気を生じないため、服用後に運転してもよい
- 3歳未満の乳幼児にも、乗物酔い防止薬が広く用いられる
- 鎮暈薬には抗ヒスタミン成分は配合されない
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正解: 1. 抗コリン成分のスコポラミンは、めまいや吐き気を抑える目的で用いられる
抗コリン成分のスコポラミンはめまい・吐き気を抑える目的で用いられるのが正解。鎮暈薬は眠気等が出るため運転は避け(選択肢2)、3歳未満向け製品はなく使用せず(選択肢3)、抗ヒスタミン成分も配合される(選択肢4)。