胃や腸のけいれん性の痛みには、抗コリン成分が用いられます。その作用と、覚えておくべき副作用のパターンを学びましょう。
先生、キリキリするお腹の痛みには、どんな薬を使うんですかぁ?
胃腸鎮痛鎮痙薬ね。
胃や腸が過剰にけいれん(痙攣)することで起こる痛みを、けいれんをしずめることでやわらげる薬なの。
主役は抗コリン成分です。
ブチルスコポラミン臭化物などが代表で、副交感神経の働きを抑えて、消化管のけいれんをしずめます。
抗コリンって、乗物酔いの薬でも出てきたよね。
副作用が多いんだっけ?
よく覚えていたわね。
抗コリン成分の副作用は、まさに試験の頻出ポイントなの。
副交感神経を抑えることで、色々なところに影響が出るのよ。
具体的には、口の渇き(口渇)、便秘、排尿困難、そして目のかすみや異常なまぶしさですね。
瞳孔が広がることで眼圧が上がることもあります。
眼圧が上がると、どんな人が困るんですかぁ?
緑内障の人よ。
抗コリン成分は眼圧を上昇させるおそれがあるから、緑内障の診断を受けた人では症状を悪化させることがあるの。
排尿困難のある人や前立腺肥大の人も注意ね。
また、抗コリン成分ではありませんが、パパベリン塩酸塩という成分も鎮痙に用いられます。
消化管の平滑筋に直接働いてけいれんをしずめますが、これも眼圧上昇のおそれがある点は共通します。
『口渇・便秘・排尿困難・眼圧上昇』——抗コリンの副作用、4点セットで覚えとこ!
その4つを言えれば十分よ。
作用と副作用が表裏一体なのが抗コリン成分の特徴なの。
確認クイズ
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述として正しいものはどれか。
- 抗コリン成分の副作用として、口の渇きや排尿困難がみられる
- 抗コリン成分は眼圧を低下させるため、緑内障の人に適している
- 抗コリン成分は下痢を起こしやすく、便秘の心配はない
- パパベリン塩酸塩は、副交感神経を抑えることで鎮痙作用を示す
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正解: 1. 抗コリン成分の副作用として、口の渇きや排尿困難がみられる
抗コリン成分の副作用として口の渇きや排尿困難がみられるのが正解。抗コリン成分は眼圧を上昇させ緑内障の人は悪化のおそれがあり(選択肢2)、便秘を起こしやすく(選択肢3)、パパベリンは平滑筋に直接作用する成分(選択肢4)。