便秘に用いる瀉下薬(下剤)は、腸を刺激するもの、便を柔らかくするものなど、作用の仕組みで分類できます。タイプ別に理解しましょう。
下剤ってどれも同じじゃないの?
便秘に効けばいいんでしょ?
実はいくつかのタイプがあるのよ。瀉下薬(下剤)は、刺激性瀉下薬、膨潤性瀉下薬、塩類下剤などに分けられるの。
刺激性瀉下薬は、腸を刺激して排便を促します。
代表がセンナやセンノシド、大黄などの大腸を刺激する生薬・成分、そして化学的に合成されたビサコジルですね。
『大腸を刺激する』のと『小腸を刺激する』のは、別なんですかぁ?
そこがポイントよ。
センナやビサコジルは主に大腸を刺激するの。
一方、ヒマシ油は小腸を刺激して、比較的急速に作用するのよ。
ヒマシ油には重要な注意があります。
作用が激しいため、妊婦や授乳婦、3歳未満の乳幼児には使用しません。
妊婦への使用は流早産を誘発するおそれがあるためですね。
刺激するタイプ以外は?
膨潤性瀉下薬は、腸の中で水分を吸って膨らみ、便のかさを増やして排便を促すの。
それと、塩類下剤の酸化マグネシウムは、腸内に水分を引き込んで便を柔らかくするのよ。
刺激性の下剤は、毎日使ってもいいんですかぁ?
刺激性瀉下薬を連用すると、腸が刺激に慣れてしまい、かえって効きにくくなることがあります。
毎日の常用は避けるのが原則ですね。
『刺激性(センナ=大腸/ヒマシ油=小腸)・膨潤性・塩類(酸化マグネシウム)』と、ヒマシ油は妊婦に禁忌——これを押さえておきましょう。
確認クイズ
瀉下薬(下剤)に関する記述として正しいものはどれか。
- ヒマシ油は作用が穏やかで、妊婦にも安心して用いられる
- センナやビサコジルは、主に大腸を刺激して排便を促す
- 酸化マグネシウムは、腸を強く刺激して排便を促す刺激性瀉下薬である
- 刺激性瀉下薬は、毎日連用するほど効果が安定して高まる
こたえを見る
正解: 2. センナやビサコジルは、主に大腸を刺激して排便を促す
センナやビサコジルは主に大腸を刺激して排便を促すのが正解。ヒマシ油は作用が激しく妊婦には使用せず(選択肢1)、酸化マグネシウムは腸に水分を引き込む塩類下剤で(選択肢3)、刺激性瀉下薬は連用でかえって効きにくくなることがある(選択肢4)。