瀉下薬(下剤)

刺激性瀉下薬(センナ・ビサコジル・ヒマシ油)、膨潤性、塩類下剤(酸化マグネシウム)の分類と、大腸/小腸刺激の別、ヒマシ油の妊婦禁忌を解説します。

便秘に用いる瀉下薬(下剤)は、腸を刺激するもの、便を柔らかくするものなど、作用の仕組みで分類できます。タイプ別に理解しましょう。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

下剤ってどれも同じじゃないの?
便秘に効けばいいんでしょ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

実はいくつかのタイプがあるのよ。瀉下薬(下剤)は、刺激性瀉下薬、膨潤性瀉下薬、塩類下剤などに分けられるの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

刺激性瀉下薬は、腸を刺激して排便を促します。
代表がセンナやセンノシド、大黄などの大腸を刺激する生薬・成分、そして化学的に合成されたビサコジルですね。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

『大腸を刺激する』のと『小腸を刺激する』のは、別なんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そこがポイントよ。
センナやビサコジルは主に大腸を刺激するの。
一方、ヒマシ油は小腸を刺激して、比較的急速に作用するのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

ヒマシ油には重要な注意があります。
作用が激しいため、妊婦や授乳婦、3歳未満の乳幼児には使用しません。
妊婦への使用は流早産を誘発するおそれがあるためですね。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

刺激するタイプ以外は?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

膨潤性瀉下薬は、腸の中で水分を吸って膨らみ、便のかさを増やして排便を促すの。
それと、塩類下剤の酸化マグネシウムは、腸内に水分を引き込んで便を柔らかくするのよ。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

刺激性の下剤は、毎日使ってもいいんですかぁ?

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

刺激性瀉下薬を連用すると、腸が刺激に慣れてしまい、かえって効きにくくなることがあります。
毎日の常用は避けるのが原則ですね。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

『刺激性(センナ=大腸/ヒマシ油=小腸)・膨潤性・塩類(酸化マグネシウム)』と、ヒマシ油は妊婦に禁忌——これを押さえておきましょう。

確認クイズ

瀉下薬(下剤)に関する記述として正しいものはどれか。

  1. ヒマシ油は作用が穏やかで、妊婦にも安心して用いられる
  2. センナやビサコジルは、主に大腸を刺激して排便を促す
  3. 酸化マグネシウムは、腸を強く刺激して排便を促す刺激性瀉下薬である
  4. 刺激性瀉下薬は、毎日連用するほど効果が安定して高まる
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正解: 2. センナやビサコジルは、主に大腸を刺激して排便を促す

センナやビサコジルは主に大腸を刺激して排便を促すのが正解。ヒマシ油は作用が激しく妊婦には使用せず(選択肢1)、酸化マグネシウムは腸に水分を引き込む塩類下剤で(選択肢3)、刺激性瀉下薬は連用でかえって効きにくくなることがある(選択肢4)。

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