婦人薬

月経・更年期障害の症状に用いる婦人薬、女性ホルモン成分(妊婦禁忌)、生薬、当帰芍薬散などの漢方処方について解説します。

女性は月経や更年期など、ホルモンの変化にともなう特有の不調を経験します。ここでは、そうした症状に用いる婦人薬を学びましょう。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

先生、女性向けの薬って、どんな症状に使うんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

婦人薬は、月経や更年期障害にともなう、のぼせ・冷え・イライラ・月経不順などの症状をやわらげる薬なの。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

更年期は、卵巣の機能が低下して女性ホルモンの分泌が減ることで、体のバランスがくずれて起こるの。
だから症状は多岐にわたるのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

婦人薬には、女性ホルモン成分としてエチニルエストラジオールなどが配合されることがあります。
これは膣粘膜などから吸収されて循環血液中に入ります。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

そのホルモンの成分、妊娠中は大丈夫なの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

いいところに気づいたわね。
エチニルエストラジオールなどの女性ホルモン成分は、妊娠中の女性は使用してはいけないの。
胎児への影響が懸念されるからよ。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

生薬も入っているんですよねぇ?

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

はい。
血行を促したり体を温めたりする目的で、トウキ・センキュウ・シャクヤクといった生薬が用いられます。
冷えや月経に関わる症状に働きます。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

漢方では、当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸などの漢方処方製剤が、体質や症状に応じて使われるわ。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

たくさん名前があるね。
全部同じように使えるの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

いいえ。
漢方は体質(証)に合わせて選ぶのが基本なの。
それに、婦人薬は効果が現れるまである程度の期間、続けて使うことが多いのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

症状が改善しない場合や、不正出血など気になる症状がある場合は、婦人科系の重い病気が隠れていることもあるため、受診を勧めることが大切です。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

『ホルモン成分は妊婦に禁忌』——これはしっかり覚えておきますねぇ。

確認クイズ

婦人薬に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 婦人薬に配合される女性ホルモン成分は、妊婦でも安全に使用できる
  2. エチニルエストラジオールなどの女性ホルモン成分は、妊婦は使用を避ける
  3. 婦人薬に生薬が配合されることはない
  4. 婦人薬は月経の症状にのみ用い、更年期障害には用いない
こたえを見る

正解: 2. エチニルエストラジオールなどの女性ホルモン成分は、妊婦は使用を避ける

女性ホルモン成分は妊婦は使用を避けるのが正解。妊娠中の使用は胎児への影響が懸念されるため安全とはいえず(選択肢1)、トウキ・センキュウ等の生薬が配合され(選択肢3)、更年期障害にも用いられる(選択肢4)。

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