皮膚に用いる薬(2)外皮用薬

ステロイド性・非ステロイド性抗炎症成分、鎮痒の抗ヒスタミン、抗真菌のみずむし薬、角質軟化成分の使い分けを解説します。

湿疹やかゆみ、水虫など、皮膚のトラブルに直接ぬる外皮用薬。目的に応じてさまざまな成分があります。その使い分けを学びましょう。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

かゆみ止めって、みんな同じような薬じゃないの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

それが目的ごとにちがうのよ。
外皮用薬には、炎症を抑える成分、かゆみを抑える成分、菌を抑える成分などがあって、症状で使い分けるの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

炎症の強い湿疹などには、ステロイド性抗炎症成分(ヒドロコルチゾン等)が用いられます。
効果が高い反面、広い範囲や長期の使用は避けるべきです。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

ステロイドって、なんとなくこわいイメージがありますねぇ…。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

適切に使えば有用な成分なの。
ただし、化膿した患部や、水虫・たむしなどには使わないのが原則よ。
かえって悪化させることがあるからね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

炎症が軽い場合は、非ステロイド性抗炎症成分が用いられます。
また、かゆみには抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン等)が鎮痒の目的で配合されます。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

水虫の薬は別なんだ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そう、水虫は生薬じゃなく真菌(カビの一種)が原因だから、抗真菌成分を使うの。
みずむし薬にはミコナゾール硝酸塩などが配合されるわ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

みずむし薬は、じゅくじゅくした患部には軟膏やクリーム、かさかさした患部には液剤、と剤形を使い分けます。
患部を清潔にして使うのが基本です。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

かたくなった皮膚に使う薬もあるんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

あるわ。
うおのめやたこには、角質をやわらかくする角質軟化成分(サリチル酸など)が使われるの。
皮膚の状態に合わせて選ぶのが大切ね。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

『炎症・かゆみ・水虫・角質』で成分がちがう——ごちゃまぜにしないよう覚えとこ!

確認クイズ

外皮用薬に関する記述として正しいものはどれか。

  1. ステロイド性抗炎症成分は、化膿した患部や水虫にも積極的に使用する
  2. みずむし薬には、真菌の増殖を抑える抗真菌成分が配合される
  3. 外皮用薬のかゆみ止めには、抗真菌成分が鎮痒の目的で用いられる
  4. うおのめやたこには、抗ヒスタミン成分を用いて角質をやわらかくする
こたえを見る

正解: 2. みずむし薬には、真菌の増殖を抑える抗真菌成分が配合される

みずむし薬には抗真菌成分が配合されるのが正解。水虫は真菌が原因。ステロイド性抗炎症成分は化膿部位や水虫には使わず(選択肢1)、かゆみには抗ヒスタミン成分が用いられ(選択肢3)、うおのめ・たこには角質軟化成分(サリチル酸等)を用いる(選択肢4)。

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