すり傷や切り傷に使う消毒薬。実は種類によって、効く相手も刺激の強さも違います。ここでは傷に用いる殺菌消毒薬を学びましょう。
先生、傷にぬる消毒薬にも、いろいろ種類があるんですかぁ?
あるのよ。
傷口に用いる殺菌消毒成分は、それぞれ効く微生物の範囲や刺激の強さがちがうの。
代表的なものを見ていきましょう。
アクリノールは、比較的刺激が少なく、一般細菌の一部に効果があります。
黄色い色をしていて、化膿した傷などに用いられます。
ヨウ素のやつもよく見るよね。
あれは強いの?
ヨウ素系(ポビドンヨードなど)は、細菌・真菌・ウイルスと幅広く効くのが特徴よ。
ただし、ヨウ素に対するアレルギーの人は使えないの。
ヨウ素系は、石けん(界面活性剤)と一緒に使うと殺菌力が低下します。
石けん分をよく洗い流してから使うのがポイントです。
消毒用のエタノールもありますよねぇ?
ええ。
エタノール(消毒用アルコール)は、手指や器具の消毒にも使われるわ。
ただし、脱脂作用があって皮膚への刺激が強いから、傷口には強くしみるの。
オキシドール(過酸化水素水)は、患部で分解して酸素の泡を出し、その作用で殺菌します。
刺激性があるため、目の周りなど粘膜への使用は避けます。
全部いっぺんに使えばもっと効きそうだけど?
いいえ、それはだめ。
成分どうしを混ぜると効果が弱まったり刺激が強まったりするの。
目的に合ったものを1つ選んで使うのが基本よ。
深い傷や化膿がひどいときは、消毒だけで大丈夫なんですかぁ?
そういうときは受診を勧めるの。
消毒薬はあくまで軽い傷への手当て。
範囲が広い・治りが悪い場合は医療機関へ、ね。
確認クイズ
傷に用いる殺菌消毒薬に関する記述として正しいものはどれか。
- アクリノールは、細菌・真菌・ウイルスのすべてに強い殺菌力を示す
- ヨウ素系の消毒薬は、石けん(界面活性剤)と併用すると殺菌力が低下する
- 消毒用エタノールは刺激が弱く、傷口にしみることはない
- オキシドールは、粘膜や目の周りにも安心して使用できる
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正解: 2. ヨウ素系の消毒薬は、石けん(界面活性剤)と併用すると殺菌力が低下する
ヨウ素系は石けんと併用すると殺菌力が低下するのが正解。細菌・真菌・ウイルスに広く効くのはヨウ素系でアクリノールは一般細菌の一部が中心(選択肢1)、エタノールは脱脂作用で刺激が強く傷口にしみ(選択肢3)、オキシドールは刺激性があり粘膜への使用は避ける(選択肢4)。