医薬品を安全に使う社会をつくるには、制度だけでなく人々への啓発も欠かせません。第5章の締めくくりに、適正使用のための啓発活動を学びましょう。
薬を正しく使ってもらうために、社会全体で何か取り組んでいることはあるんですかぁ?
あるのよ。
医薬品を正しく使う意識を広めるための、さまざまな啓発活動が行われているの。
その1つが『薬と健康の週間』ね。
医薬品を正しく使うことの大切さや、専門家の役割について、広く国民に知ってもらうための期間なの。
毎年決まった時期に、行政や関係団体が中心となって、医薬品の適正使用に関する普及啓発が行われます。
国民が医薬品と正しく向き合うきっかけをつくる取り組みですね。
薬物乱用を防ぐ活動って聞いたことあるけど、それも関係あるの?
大いに関係あるわ。
『6・26 国際麻薬乱用撲滅デー』を中心とした『ダメ。
ゼッタイ。』普及運動が有名ね。
これは、麻薬・覚醒剤などの薬物乱用の危険性を広く訴える運動です。
青少年をはじめ多くの人に、乱用は絶対にいけないという意識を持ってもらうことを目的としています。
でも、それって違法な薬の話ですよねぇ?
市販薬とは関係ないんじゃ…?
いい疑問ね。
でも実は、一般用医薬品にも乱用のおそれのある成分を含むものがあるでしょう?
だから市販薬の乱用防止も、啓発の大切なテーマなの。
医薬品の適正使用の啓発は、違法薬物の乱用防止だけでなく、身近な市販薬を正しく使う意識を育てることにもつながります。
両者は地続きなのですね。
じゃあ、登録販売者もそういう啓発に関わるの?
そうなの。
登録販売者は、日々の販売の場面で適正使用を促し、乱用防止を呼びかける役割を担っているの。
啓発活動の担い手でもあるのよ。
薬を売るだけじゃなくて、正しい使い方を広める仕事でもあるんですねぇ。
その通り。
『薬と健康の週間』『ダメ。
ゼッタイ。』——この2つを覚えて、専門家として啓発に関わる意識を持ってね。
これで第5章は完了よ。
『正しく使う・乱用しない』を広める。
登録販売者の締めくくりにぴったりの単元だね!
確認クイズ
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述として正しいものはどれか。
- 「6・26 国際麻薬乱用撲滅デー」を中心に「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が行われる
- 「薬と健康の週間」は、医薬品の乱用を推奨するための期間である
- 薬物乱用防止の啓発は、一般用医薬品とはまったく関係がない
- 医薬品の適正使用の啓発活動に、登録販売者が関わることはない
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正解: 1. 「6・26 国際麻薬乱用撲滅デー」を中心に「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が行われる
「6・26 国際麻薬乱用撲滅デー」を中心に「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が行われるのが正解。「薬と健康の週間」は医薬品の正しい使用を普及する期間で(選択肢2)、一般用医薬品にも乱用のおそれのある成分があり関係し(選択肢3)、登録販売者も啓発の担い手となる(選択肢4)。