企業からの副作用・感染症報告

製造販売業者による副作用・感染症・研究報告の義務、再審査・再評価、市販直後調査など、市販後の安全性を追う仕組みを解説します。

副作用情報を集めるのは医薬関係者だけではありません。医薬品を製造・販売する企業にも、報告や調査の義務があります。そのしくみを学びましょう。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

製薬会社の側にも、報告する義務があるんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

あるのよ。
製造販売業者は、自社の医薬品による副作用・感染症・研究報告などを知ったときに、国へ報告することが義務づけられているの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

これは医薬品医療機器等法に基づく企業からの報告制度です。
副作用等の情報を、その重篤性などに応じた期限内に報告することとされています。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

医薬関係者の報告とは、別の仕組みなんだね。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そうなの。
企業からの報告と、医薬関係者からの報告、両方の情報を国が集めて評価しているの。
多くの目で見ることが安全につながるのよ。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

新しく承認された薬は、あとから見直したりしないんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

見直すわ。
それが再審査・再評価の仕組みよ。
新医薬品などについては、承認後の一定期間、有効性・安全性を改めて確認する再審査制度があるの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

また、既存の医薬品についても、最新の知見に照らして有効性・安全性を見直す再評価制度があります。
承認は『一度取れば終わり』ではないのですね。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

新しく売り出したばかりの薬は、特に念入りに見るんじゃない?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

鋭いわね。
それが市販直後調査よ。
販売開始からの一定期間、副作用などの情報を特に集中して収集するの。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

売り始めがいちばん情報が少ないから、集中して見るんですねぇ。

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

その通り。
企業の報告・再審査・再評価・市販直後調査——どれも『市販後も安全性を追い続ける』ための仕組みなの。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

『会社も報告する』『承認後も見直す』——安全対策って何重にもなってるんだね!

確認クイズ

企業からの副作用・感染症報告等に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 製造販売業者には、副作用や感染症を報告する義務はない
  2. 市販直後調査は、販売開始直後の一定期間、副作用等の情報を集中的に収集する
  3. 医薬品の承認は、一度取得すれば見直されることはない
  4. 再評価制度は、まだ承認されていない医薬品を対象とする制度である
こたえを見る

正解: 2. 市販直後調査は、販売開始直後の一定期間、副作用等の情報を集中的に収集する

市販直後調査は販売開始直後の一定期間、副作用等の情報を集中的に収集するのが正解。製造販売業者にも副作用等の報告義務があり(選択肢1)、承認後も再審査・再評価で見直され(選択肢3)、再評価は既に承認された医薬品を対象とする(選択肢4)。

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