意識せずとも体を調整する自律神経系。アクセル役の交感神経とブレーキ役の副交感神経が、各臓器にどう働くかを整理しましょう。
自律神経に、交感神経と副交感神経があるってさっき出てきたけど、どう違うの?
自律神経系のこの2つは、多くの臓器に対して互いに反対の働き(拮抗)をするの。
イメージは、アクセルとブレーキよ。
交感神経は、体が緊張・活動・興奮する『闘争か逃走か』の状態で働くの。
神経の末端からノルアドレナリンを放出して臓器に作用するのよ。
一方の副交感神経は、体が安息・休息・リラックスする状態で働きます。
末端からアセチルコリンを放出しますね。
この放出する物質の違いは頻出です。
具体的に、臓器はどう変わるんですかぁ?
たとえば目。
交感神経が働くと瞳孔は散大(大きく)し、副交感神経が働くと瞳孔は縮小(小さく)するの。
緊張すると目が見開くイメージね。
心臓では、交感神経が働くと心拍数が増加し、副交感神経が働くと心拍数が減少します。
気管支は、交感神経で拡張し、副交感神経で収縮しますね。
消化はどっちが進むの?
緊張してると食欲なくなる気がするけど。
いい観察ね。
消化管の運動は副交感神経が働くと促進されるの。
リラックスして休んでいるときに、体は消化を進めるのよ。
逆に交感神経が働くと消化は抑えられるわ。
整理すると、交感神経は活動時に体を戦闘態勢に(瞳孔散大・心拍増加・気管支拡張・消化抑制)、副交感神経は休息時に体を回復モードに(瞳孔縮小・心拍減少・気管支収縮・消化促進)します。
交感神経=アクセル、副交感神経=ブレーキ。
反対どうしと覚えれば整理できますねぇ。
放出物質は交感=ノルアドレナリン、副交感=アセチルコリン——ここも忘れないぞ!
確認クイズ
自律神経系のはたらきに関する記述として正しいものはどれか。
- 交感神経が優位になると、瞳孔は縮小し心拍数は減少する
- 副交感神経の末端からは、ノルアドレナリンが放出される
- 副交感神経が優位になると、消化管の運動は促進される
- 交感神経が優位になると、気管支は収縮する
こたえを見る
正解: 3. 副交感神経が優位になると、消化管の運動は促進される
副交感神経が優位になると消化管の運動は促進されるのが正解。交感神経が優位だと瞳孔散大・心拍増加で(選択肢1)、副交感神経の末端はアセチルコリンを放出し(選択肢2)、交感神経が優位だと気管支は拡張する(選択肢4)。