薬の吸収

内服薬の消化管吸収、坐剤や粘膜・皮膚からの吸収経路、そして全身作用と局所作用の違いを解説します。

薬が効くには、まず体に取り込まれる必要があります。内服薬・坐剤・皮膚など、さまざまな経路からの吸収と、全身作用・局所作用の違いを学びましょう。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

先生、飲んだ薬って、どこから体に吸収されるんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

内服薬(飲み薬)の多くは、消化管、特に小腸から吸収されるの。
小腸は栄養だけでなく、薬の成分も吸収する場所なのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

消化管から吸収された薬の成分は、血液に入って全身をめぐり、目的の場所で作用します。
このように体全体に作用することを全身作用といいますね。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

飲む以外にも、薬の入れ方ってあるよね?
お尻に入れるやつとか。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そう、坐剤ね。
坐剤は肛門から挿入して、直腸の粘膜から成分を吸収させるの。
粘膜からの吸収は、消化管よりも吸収が速いことが多いのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

口の中の粘膜から吸収させる薬もあります。
粘膜からの吸収では、成分が消化管や肝臓を経由せずに血液に入るため、効果が速く現れやすい特徴がありますね。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

皮膚に貼る薬や塗る薬も、体に吸収されているんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

いい質問ね。
皮膚に適用する薬には2つのタイプがあるの。
塗った場所だけに効かせる局所作用のものと、皮膚から吸収させて全身に効かせるものよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

貼り薬(貼付剤)の中には、皮膚から成分を吸収させて全身に作用させるものがあります。
この場合、皮膚が傷ついていると吸収が変わることがあるので注意が必要ですね。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

全身作用と局所作用って、何が違うんだっけ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

全身作用は、成分が血液に入って体全体に効くもの。
局所作用は、適用した場所だけに効くものよ。
同じ塗り薬でも、目的によって設計が違うの。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

内服は消化管、坐剤や粘膜は速く吸収、皮膚は局所と全身の両方…経路で整理できますねぇ。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

吸収の速さは『粘膜は速い』ってのがポイントなんだね!

確認クイズ

薬の吸収に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 内服薬の多くは、胃ではなく主に大腸から吸収される
  2. 坐剤は直腸粘膜から吸収され、消化管より吸収が速いことが多い
  3. 皮膚に適用する薬は、すべて全身に作用する全身作用のものである
  4. 粘膜からの吸収は、必ず肝臓を経てから血液に入る
こたえを見る

正解: 2. 坐剤は直腸粘膜から吸収され、消化管より吸収が速いことが多い

坐剤は直腸粘膜から吸収され消化管より速いことが多いのが正解。内服薬は主に小腸から吸収され(選択肢1)、皮膚に適用する薬には局所作用のものもあり(選択肢3)、粘膜からの吸収は肝臓を経ずに血液に入る(選択肢4)。

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