生薬製剤

カンゾウ(偽アルドステロン症)、マオウ(エフェドリン)、ダイオウ(瀉下)、ブシ、サンザシ等の代表的生薬の基原と作用を解説します。

漢方処方の材料でもある生薬は、単独でも配合されて使われます。代表的な生薬の基原と作用、そして注意すべき副作用を押さえましょう。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

先生、生薬って、そもそもどういうものなんですかぁ?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

生薬は、植物や動物、鉱物などの薬用となる部分を、簡単な加工をして薬に用いるものよ。
代表的なものを見ていきましょう。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

まずカンゾウ(甘草)です。
抗炎症などの作用があり、多くの製剤に配合されます。
主成分のグリチルリチン酸が、その働きを担います。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

いろんな薬に入ってるなら、重ねて飲むと多くなりそうだね。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そこが要注意なの。
カンゾウを大量に、または長期に摂取すると、偽アルドステロン症を起こすことがあるの。
むくみ・血圧上昇・体のだるさなどが現れるわ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

複数の製剤にカンゾウが含まれていると、知らないうちに過量になりがちです。
配合を確認することが大切ですね。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

ほかには、どんな生薬があるんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

マオウ(麻黄)は、エフェドリンを含み、気管支を広げたり咳をしずめたりするの。
ただし交感神経を刺激するから、心臓病などの人は注意が必要よ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

ダイオウ(大黄)は、瀉下(下剤)の作用があります。
センノシドに似た成分を含み、腸を刺激して排便を促します。
母乳へ移行し乳児に下痢を起こすことがあります。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

ほかにもまだあるの?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

ブシ(附子)は体を温めて痛みをやわらげる作用が、サンザシ(山査子)は健胃・消化を助ける作用があるとされるわ。
それぞれ基原と作用をセットで覚えるのよ。

星野 ひな(笑顔) 星野 ひな

『カンゾウ=偽アルドステロン症、マオウ=エフェドリン、ダイオウ=瀉下』——キーワードで覚えますねぇ!

確認クイズ

生薬に関する記述として正しいものはどれか。

  1. カンゾウは、大量・長期に摂取しても偽アルドステロン症を起こすことはない
  2. マオウはエフェドリンを含み、気管支拡張や鎮咳の作用を示す
  3. ダイオウは健胃薬として用いられ、瀉下(下剤)の作用はない
  4. 生薬は基原が異なっても、作用はすべて同じである
こたえを見る

正解: 2. マオウはエフェドリンを含み、気管支拡張や鎮咳の作用を示す

マオウはエフェドリンを含み気管支拡張・鎮咳の作用を示すのが正解。カンゾウは大量・長期で偽アルドステロン症を起こし得(選択肢1)、ダイオウは瀉下作用をもち(選択肢3)、生薬は基原により作用が異なる(選択肢4)。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。