漢方処方の材料でもある生薬は、単独でも配合されて使われます。代表的な生薬の基原と作用、そして注意すべき副作用を押さえましょう。
先生、生薬って、そもそもどういうものなんですかぁ?
生薬は、植物や動物、鉱物などの薬用となる部分を、簡単な加工をして薬に用いるものよ。
代表的なものを見ていきましょう。
まずカンゾウ(甘草)です。
抗炎症などの作用があり、多くの製剤に配合されます。
主成分のグリチルリチン酸が、その働きを担います。
いろんな薬に入ってるなら、重ねて飲むと多くなりそうだね。
そこが要注意なの。
カンゾウを大量に、または長期に摂取すると、偽アルドステロン症を起こすことがあるの。
むくみ・血圧上昇・体のだるさなどが現れるわ。
複数の製剤にカンゾウが含まれていると、知らないうちに過量になりがちです。
配合を確認することが大切ですね。
ほかには、どんな生薬があるんですかぁ?
マオウ(麻黄)は、エフェドリンを含み、気管支を広げたり咳をしずめたりするの。
ただし交感神経を刺激するから、心臓病などの人は注意が必要よ。
ダイオウ(大黄)は、瀉下(下剤)の作用があります。
センノシドに似た成分を含み、腸を刺激して排便を促します。
母乳へ移行し乳児に下痢を起こすことがあります。
ほかにもまだあるの?
ブシ(附子)は体を温めて痛みをやわらげる作用が、サンザシ(山査子)は健胃・消化を助ける作用があるとされるわ。
それぞれ基原と作用をセットで覚えるのよ。
『カンゾウ=偽アルドステロン症、マオウ=エフェドリン、ダイオウ=瀉下』——キーワードで覚えますねぇ!
確認クイズ
生薬に関する記述として正しいものはどれか。
- カンゾウは、大量・長期に摂取しても偽アルドステロン症を起こすことはない
- マオウはエフェドリンを含み、気管支拡張や鎮咳の作用を示す
- ダイオウは健胃薬として用いられ、瀉下(下剤)の作用はない
- 生薬は基原が異なっても、作用はすべて同じである
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正解: 2. マオウはエフェドリンを含み、気管支拡張や鎮咳の作用を示す
マオウはエフェドリンを含み気管支拡張・鎮咳の作用を示すのが正解。カンゾウは大量・長期で偽アルドステロン症を起こし得(選択肢1)、ダイオウは瀉下作用をもち(選択肢3)、生薬は基原により作用が異なる(選択肢4)。