歯や口中に用いる薬

歯痛薬(局所麻酔・殺菌)、歯槽膿漏薬、口内炎用薬(抗炎症・組織修復)の役割と、受診勧奨の考え方を解説します。

歯の痛みや歯ぐきの腫れ、口内炎——口の中のトラブルに使う薬があります。ただし、あくまで一時的な緩和であることを押さえましょう。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

歯が痛いとき、市販の薬で治せるの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

『治す』というより『痛みを一時的にやわらげる』ためのものよ。
歯痛薬は、歯の神経に働いて痛みを鎮めるの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

歯痛薬には、局所麻酔成分のアミノ安息香酸エチルや、殺菌消毒成分などが配合されます。
う蝕(むし歯)そのものを治すわけではありません。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

だから、結局は歯医者さんに行かないといけないんですねぇ。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

その通り。
歯痛薬は受診までの一時しのぎなの。
根本の治療は歯科医院で、と伝えることが大切よ。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

歯ぐきが腫れるやつの薬もあるよね?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

歯槽膿漏薬ね。
歯ぐきの炎症や出血をやわらげる目的で、抗炎症成分や殺菌消毒成分が配合されているの。
塗るタイプや洗口するタイプがあるわ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

殺菌消毒成分としてセチルピリジニウム塩化物などが用いられ、口腔内の細菌の繁殖を抑えます。
歯周組織の状態を保つのを助けます。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

口内炎のときに使う薬もありますよねぇ?

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

はい。
口内炎用薬には、炎症を抑える抗炎症成分(グリチルレチン酸等)や、組織の修復を促す成分、殺菌消毒成分が配合されます。

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

ただし、口内炎がなかなか治らない、何度もくり返す、といった場合は、ほかの病気が隠れていることもあるの。
長引くときは受診を勧めるのよ。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

『歯や口の薬は一時的な緩和、根本治療は受診』——これが軸だね!

確認クイズ

歯や口中に用いる薬に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 歯痛薬は、むし歯そのものを治療する目的で用いられる
  2. 歯痛薬は痛みを一時的に鎮めるものであり、根本の治療には受診が必要である
  3. 歯槽膿漏薬に殺菌消毒成分が配合されることはない
  4. 口内炎は長引いても、ほかの病気が隠れていることはない
こたえを見る

正解: 2. 歯痛薬は痛みを一時的に鎮めるものであり、根本の治療には受診が必要である

歯痛薬は痛みを一時的に鎮めるもので、根本治療には受診が必要なのが正解。歯痛薬はむし歯自体を治せず(選択肢1)、歯槽膿漏薬には殺菌消毒成分が配合され(選択肢3)、口内炎が長引く場合はほかの病気の可能性もある(選択肢4)。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。