薬にはさまざまな形——剤形があります。錠剤・カプセル・散剤・液剤・軟膏など、それぞれの特徴に合った正しい使い方を学びましょう。
先生、薬っていろんな形がありますけど、あれって意味があるんですかぁ?
もちろん意味があるのよ。
薬の形や使用形態を剤形というの。
それぞれ、飲みやすさや効き方を考えて設計されているのよ。
まず錠剤。
飲みやすく持ち運びやすいけれど、飲み込む力が弱い人には向かないこともあるの。
特別なものに腸溶錠があるわ。
腸溶錠は、胃で溶けずに腸で溶けるようコーティングされた錠剤です。
胃で溶けては困る成分に使われるので、かみ砕いたり割ったりしてはいけませんね。
水なしで噛んで飲めるやつもあるよね?
それはチュアブル錠ね。
口の中でかみ砕くか、唾液で溶かして服用できるので、水なしでも飲めるの。
腸溶錠とは逆の扱いになるから混同しないでね。
カプセル剤は、成分をカプセルに詰めたものです。
原料にゼラチンが使われることが多く、ゼラチンにアレルギーのある人は注意が必要ですね。
粉薬や、シロップみたいな液の薬もありますよねぇ。
散剤(粉薬)は、飲む量を細かく調整しやすいのが利点。
経口液剤は、あらかじめ溶けているぶん吸収が速く、小児や高齢者にも飲みやすいのよ。
塗り薬や貼り薬にも、使い分けがあるの?
あるわ。
軟膏剤は幅広い患部に使え、クリーム剤はのびがよく落としやすいけど傷にはしみることがあるの。
貼付剤(貼り薬)や点眼薬も、それぞれ正しい使い方があるのよ。
点眼薬は、容器の先端がまぶたやまつげに触れないよう点眼します。
触れると容器内が細菌などで汚染されるおそれがあるためですね。
用法を守ることが安全につながります。
剤形ごとに、飲み方や使い方が決まっているんですねぇ。
勝手に割ったりしちゃダメなんですねぇ。
確認クイズ
医薬品の剤形と使い方に関する記述として正しいものはどれか。
- 腸溶錠は、胃で溶けやすくするためかみ砕いて服用するとよい
- チュアブル錠は、口の中でかみ砕くか唾液で溶かして服用できる
- 点眼薬は、容器の先端をまぶたやまつげに触れさせて点眼する
- 経口液剤は溶けていないため、吸収が非常に遅い剤形である
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正解: 2. チュアブル錠は、口の中でかみ砕くか唾液で溶かして服用できる
チュアブル錠は口中でかみ砕くか唾液で溶かして服用できるのが正解。腸溶錠はかみ砕いてはならず(選択肢1)、点眼薬は先端を触れさせず汚染を防ぎ(選択肢3)、経口液剤はあらかじめ溶けており吸収が速い(選択肢4)。