胃の薬は、胃酸を抑える・胃の働きを助ける・消化を助けるなど、目的ごとに成分が分かれています。それぞれの役割を整理しましょう。
胃薬っていろいろあるけど、みんな同じような働きなの?
それが違うのよ。
大きく分けると、制酸薬・健胃薬・消化薬。
目的が別々なの。
まずは胃酸を抑える制酸薬からいきましょう。
制酸成分は、胃酸を中和して、胃酸過多や胸やけをやわらげます。
炭酸水素ナトリウム(重曹)、水酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲルなどが代表ですね。
アルミニウムやマグネシウム…体に影響はないんですかぁ?
腎臓の働きが低下している人では、アルミニウムなどが体内にたまりやすいの。
だから腎臓病の診断を受けた人は相談が必要よ。
『健胃薬』ってのは?
健胃成分は、弱った胃の働きを高める成分。
苦味や芳香で味覚や嗅覚を刺激して、反射的に胃液の分泌や消化管の運動を促すの。
センブリ、オウバク、ケイヒなどの生薬が多いわ。
消化を助けるのが消化薬です。
ジアスターゼ(でんぷんを分解)やリパーゼ(脂肪を分解)などの消化酵素を含み、消化を補助します。
胃の粘膜そのものを守る成分もあるんですかぁ?
はい。
胃粘膜保護・修復成分として、アルジオキサやスクラルファートなどがあります。
荒れた胃の粘膜を保護し、修復を助ける目的ですね。
なお、医療用のH2ブロッカーのような強い胃酸分泌抑制は一般用の範囲を超えることもあるの。
市販薬で対応できない、痛みが強い・長引く場合は受診を勧めることが大切よ。
『制酸=中和、健胃=働きを高める、消化=酵素で助ける』——役割で覚えるとスッキリだ!
確認クイズ
胃の薬に関する記述として正しいものはどれか。
- 制酸成分は、胃酸を中和して胸やけなどをやわらげる
- 健胃成分は、胃酸を中和することを主な目的とする
- 消化成分は、苦味や芳香によって胃の働きを高める成分である
- アルミニウムを含む制酸成分は、腎臓病の人にこそ適している
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正解: 1. 制酸成分は、胃酸を中和して胸やけなどをやわらげる
制酸成分は胃酸を中和して胸やけ等をやわらげるのが正解。健胃成分は苦味・芳香で胃の働きを高める成分で(選択肢2)、消化成分は消化酵素で消化を助ける成分であり(選択肢3)、アルミニウム含有成分は腎臓病の人では蓄積のおそれがあり相談が必要(選択肢4)。