『置き薬』でおなじみの配置販売業には、店舗販売業とは違う独特のルールがあります。先用後利という古くからの仕組みを学びましょう。
先生、家に薬箱を置いていく『置き薬』って、今もあるんですかぁ?
あるのよ。
それが配置販売業。
あらかじめ家庭などに医薬品を預けておき、使用した分だけ後で代金を受け取る仕組みなの。
この『先に使ってもらい、後から利益を得る』仕組みを先用後利といいます。
江戸時代から続く、日本独特の販売形態です。
使った分だけ払うって、なんか良心的だね。
誰が配って回るの?
配置員(配置販売に従事する者)よ。
配置員は、あらかじめ配置販売業者の氏名・住所などを都道府県知事に届け出る必要があるの。
そして配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、これを携帯しなければ配置販売に従事できません。
身分証明書がないと回れないんですねぇ。
管理者もいるんですかぁ?
いるわ。
配置販売業では、区域ごとに『区域管理者』を置くの。
店舗販売業の店舗管理者にあたる役割で、薬剤師または登録販売者がなるのよ。
また、配置販売業で扱えるのは、経年変化が起こりにくいことなどの基準に適合する『配置販売品目基準』に定められた一般用医薬品に限られます。
すべての医薬品を扱えるわけではありません。
家に長く置くから、変質しにくい薬に限るってことか。
なるほど。
そうなの。
それともう1つ大事なのが、配置販売業では、医薬品を開封して分割販売することが禁止されている点よ。
封を切って小分けに売るのはダメなんですねぇ。
その通り。
先用後利・身分証明書・区域管理者・配置品目基準・開封販売の禁止——配置販売業はこの5点を押さえてね。
確認クイズ
配置販売業に関する記述として正しいものはどれか。
- 配置販売業では、医薬品を開封して分割販売することができる
- 配置員は、身分証明書の交付を受けずに配置販売に従事できる
- 配置販売業は、先用後利という販売形態をとる
- 配置販売業では、すべての一般用医薬品を制限なく扱うことができる
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正解: 3. 配置販売業は、先用後利という販売形態をとる
配置販売業は先用後利の販売形態をとるのが正解。開封しての分割販売は禁止され(選択肢1)、配置員は身分証明書の交付を受け携帯する必要があり(選択肢2)、扱えるのは配置販売品目基準に適合するものに限られる(選択肢4)。